芳賀、市貝、益子、茂木の芳賀郡4町の約1千ヘクタールに農業用水を供給している芳賀台地土地改良区(理事長・入野正明(いりのまさあき)市貝町長)の取水用送水管が再び破損し、送水を停止していることが6日分かった。施設を保有する国は仮復旧工事を行い、25日までに取水を再開させる方針。受益者への配水は止めずに済む見通し。
入野理事長によると、4日午前11時ごろ、那須烏山市森田の送水管近くの住民から「山中から水が滝のように流れている」と連絡があった。5日に確認すると4月とは別の場所で、地中に埋設した強化プラスチック複合管の一部に長さ1メートル程度の亀裂が見つかった。
国と、施設を管理する県、運用する同土地改良区は6日に協議し、前回仮復旧させた際と同様の工法で、国が修繕する方針を確認した。破損原因は不明。
同土地改良区は7日、市貝町役場で臨時理事会を開いて経緯を説明し、受益者に節水を呼びかける。6日現在、市貝町塩田の塩田調整池の貯水率は86%。