被害に遭った桜の木を前に講習を受ける市職員ら

クビアカツヤカミキリ=県提供

被害に遭った桜の木を前に講習を受ける市職員ら クビアカツヤカミキリ=県提供

 【さくら】桜の木などに寄生して枯死させる特定外来生物の昆虫クビアカツヤカミキリ被害の北限とされる市内で今月、2例目となる被害が確認された。菖蒲沢公園近くの桜の木4本で、フラスと呼ばれる木くずとフンの排出痕が見られた。市職員らは「ここで食い止めたい」と、専門家からアドバイスを受けながら被害拡大防止に努めている。

 クビアカツヤカミキリは体長2・5~4センチほど。中国などが原産といわれ、幼虫はバラ科の樹木内で1~3年間寄生し、枯死させる。国内では本県が被害の北限とされ、2022年度は前年度比2・5倍の2485本で被害が確認された。県内の被害地域では市が最北部となっている。