県県土整備部によると、現在、県内の道路の長さは合計約2万5900キロ。地球半周(約2万キロ)よりも長い距離です。内訳は、高速道路約200キロ、国道約900キロ、県道約2900キロ、市町道約2万1900キロで、このほかに農道や林道があります。

 高速道路は2本。前回紹介した東北自動車道と、東西方向に広がる北関東自動車道です。

 北関東自動車道は群馬県高崎市から栃木県内を通り茨城県ひたちなか市まで続き、便利になりました。全線開通直前の2011年3月11日、東日本大震災が発生し、予定されていた式典は全て中止になりました。

 高速道路以外も発展しました。1996年に開通した宇都宮環状道路もその一つ。宮環の愛称で親しまれ、昨年は宇都宮北道路とつながる「上戸祭立体」が完成しました。

 道の駅は県内に25施設あります。96年に開所した道の駅もてぎ(茂木町)が第1号。2020年にオープンした道の駅たかねざわ元気あっぷむら(高根沢町)まで、いずれも個性豊かです。

 トンネルや橋の整備も進みました。県が管理する橋で最も長いのは920メートルの板戸大橋(宇都宮市)で、08年に開通しました。渋滞をなくすため、4車線化を目指すなど、道路は今も進化し続けています。

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