【大田原】第34回黒羽芭蕉の里全国俳句大会(同実行委員会など主催)が25日、黒羽向町のホテル花月で開かれ、全国から集まった俳句愛好家132人が参加し、俳聖松尾芭蕉(まつおばしょう)ゆかりの地で句を詠んだ。
芭蕉が「奥の細道」で長期滞在した黒羽の地で、俳句文化の発信と交流の輪を広げようと開催。事前募集の「自由題の部」には533人から2147句、当日出題の「席題の部」は「蝶(ちょう)」「夏の蝶」「六月」の三つが席題となり、2時間以内に詠まれた124句が投句された。選者は、俳句結社「銀化」を主宰する中原道夫(なかはらみちお)さんらが務めた。
最高賞「推薦」の県知事賞は、自由題の部が早川恵章(はやかわけいしょう)さん(矢板市)の「一条の 光に滝の 夜明かな」、席題の部は野澤雄(のざわゆう)さん(東京都渋谷区)の「六月の 那珂川水の 太くあり」がそれぞれ選ばれた。
開会式前には、須賀川小の児童7人が自作の句を英語で披露した。6年佐藤凜和(さとうひより)さん(12)は「練習の成果を見せられて良かった。次は情景が浮かぶような俳句を作ってみたい」。同佐藤依果(さとういちか)さん(11)は「緊張したがうまく披露できた。」と話した。(草場和樹(くさばかずき))
ほかの推薦は次の通り。
▽自由題の部 岡部いさむ(秋田市)彦坂寿子(矢板市)小松原翠(岡山市)▽席題の部 中村早苗(宇都宮市)高根沢富代(同)野澤雄