日光市内で24、25の両日に開かれる先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合を前に、県警と宇都宮市は20日、同市明保野町の同市文化会館で、化学物質や生物兵器などを使った「NBCテロ」の対処訓練を行った。関係機関から43人が参加し、有事の対応や連携を確認した。
訓練は、テロを予告する電話が同会館にあり、大ホールの中央通路に有害物質の入ったペットボトルが置かれたという想定。職員が110番し、客を避難させた。防護服を着た機動隊員が駆け付け、体調不良者の救護や有害物質の撤去作業を迅速に行った。
現場を指揮した宇都宮中央署の坂入和幸(さかいりかずゆき)警備課長は「合同で安全に訓練ができた。全国で要人が狙われる事件が相次いでおり、今後も継続して訓練を行っていきたい」と話した。
笹原幸恵(ささはらさちえ)館長は「職員の危機管理を高めるいい機会になった。今後もお客さまを守るという使命感を持ち続けたい」と述べた。