映画「島守の塔」を鑑賞する生徒たち

 【佐野】青藍泰斗高は19日、映画「島守の塔」の上映会を開き、約450人の生徒が鑑賞した。創立115周年記念式典の一環として行った。

 同映画は市民をはじめ日米20万人が犠牲となった沖縄戦を描いた作品。当時の沖縄県警察部長で、宇都宮市出身の荒井退造(あらいたいぞう)たちが、絶望的な状況の中でも、命懸けで住民を守ろうとする姿が描かれている。

 今回、アミューズメント施設などを手がけるフェドラ(宇都宮市、陳賢徳(ちんけんとく)社長)の協賛で佐野市内の全6高校で上映される。

 青藍泰斗高はその第1弾。上映を前に、永井治寿(ながいはるひさ)校長が「どのような歴史をたどって今の沖縄があるのかを学んでほしい」と呼びかけた。陳社長は「皆さんと同年代の若者をはじめ、県民の4人に1人が犠牲になった。映画を通して命の尊さと平和の大切さを感じてもらいたい」などと訴えた。