「明日、シフト入れますか?」。派遣会社から連絡が来るのは、たいてい仕事の前日だ。「もっと早く決まればいいのに」。そう思いながら、また自転車で職場に向かう。
宇都宮市の女性(26)は派遣会社に登録し、食品倉庫で働いている。日雇いで重労働。体はきついが、4カ月探した末に、ようやく決まった仕事だ。週3日程度仕事が入り、収入は月6万円ほど。生活は苦しいが家族とは疎遠で頼れない。
経済協力開発機構(OECD)によると、2021年時点の日本の女性の賃金は男性と比べ22・1%低く、先進7カ国(G7)で最も格差が大きい。格差が生まれる理由の一つに、働く女性の非正規雇用率の高さが挙げられる。20年の国の調査では55・4%で、男性の2倍以上だった。
残り:約 697文字/全文:1030文字
この記事は「下野新聞デジタル」の
会員
のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報でとちぎの「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者・フルプランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く