県立博物館で開催中の企画展「甲殻類ワールド」(同館主催、下野新聞社共催)が24日、来場者1万人を達成した。1万人目となったのは、真岡市長田、保育園児二宮暖(にのみやだん)ちゃん(4)。虫や動物が大好きで、父啓徳(ひろのり)さん(34)、母茉由(まゆ)さん(33)と同館に何度か訪れているという。
記念品として琴寄行雄(ことよりゆきお)館長からダイオウグソクムシのぬいぐるみ、ダンゴムシのフィギュアなどが手渡され、暖ちゃんは、緊張しながらも、「ダンゴムシ好き」と喜んだ。
同展はエビ、カニをはじめとする多様な甲殻類の生態などを標本やパネルで紹介。24日からは、2007年に県内で初めて那珂川町で発見された「ムカシフジツボ」の化石も展示されている。約1100万年前のものと判明した同化石は、直径9・5センチ、高さ6・7センチで、県内発見のフジツボ化石としては最大。関東地方での発見例は極めて少なく、学術上大きな価値があるとされる。
同展は6月18日まで。