3年ぶりの奉納を前に舞の動きを確認する保存会会員

 【宇都宮】宇都宮二荒山神社で28日、歌や舞を奉納する「永代太々神楽祈祷(きとう)祭」が3年ぶりに行われるのを前に、保存会会員が22日、同神社で動作確認などの練習を行った。

 同神社の神楽は江戸時代中期から続くといわれ、例年1、5、9月の28日に境内の神楽殿で奉納している。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年1月を最後に開催を見送ってきた。保存会が市内小学校で行ってきた体験教室なども全て中止となったという。

 この日の練習では、保存会会員8人が集い、舞の動きやリズムなどを確認した。関口一雄(せきぐちかずお)会長(80)は「コロナで披露する機会がない間に会員の高齢化が進み、亡くなってしまった人もいる」と継承に危機感を募らせる。その上で「歴史ある芸能を後世に残していくきっかけにしたい」と意気込んだ。

 28日は「猿田彦の舞」や「岩戸の舞」などを披露する予定。午前9時開始。(問)同神社028・622・5271。