鹿沼市の新市庁舎整備に当たって行われた鹿沼城跡の発掘調査の成果を紹介するコーナーが、市役所1階ロビーに設けられている。6月上旬まで。
中央小の元教頭杉浦昭博(すぎうらあきひろ)さんが製作した同校所蔵の鹿沼城のジオラマを初めて一般公開した。障子掘など調査の結果が忠実に再現されている。他にも16世紀に使われた「かわらけ」と呼ばれる素焼きの陶器や土器なども並ぶ。
市文化課担当者は「鹿沼城が実在し、ここが城跡であることを知るきっかけにしてほしい」と話している。
鹿沼城は戦国時代の壬生氏の拠点で、市役所や今宮町の御殿山公園など城域は広範囲に及んだとされる。市は新庁舎整備に当たり2020年と22年、鹿沼城跡の発掘調査を行い、障子掘や曲輪(くるわ)などを発見した。