那珂川町小砂(こいさご)の笹沼園芸でカキツバタの出荷が最盛期を迎え、紫色のかれんな花と青々と伸びた葉がそよ風に揺れている。
笹沼巧(ささぬまたくみ)代表(43)によると、約50アールのほ場でカキツバタを栽培し、今年の生育状況は例年並み。生け花で使われることが多く、笹沼代表は「コロナ禍が落ち着いて華道教室が再開しているためか、注文が増えている」と話す。
前日夜からの雨が降りやんだ15日午前は、笹沼代表ら3人が刈り取り作業に汗を流した。作業は今月25日ごろまで続き、収穫した花や葉は東京都内などに出荷される。
笹沼代表は「降雨の翌日は葉がピーンと張るので、今日の状態は最高」と笑顔を見せた。