那珂川町矢又の大金茶園で10日、和紅茶(国産紅茶)に加工する新茶の摘み取り作業が始まった。茶葉の製造元や地域住民ら十数人が、山あいの段々畑一面に広がる新芽を丁寧に手摘みした。
茶園は家族経営の烏山製茶工場(那須烏山市大桶)が管理し、約40アールで農薬を使わずにやぶきた茶を栽培している。同工場の清水敬一代表(81)によると、今年の生育状況は例年並み。摘み取った茶葉は発酵後に熟成させ、今秋以降、順次出荷する。
昨年に続き茶摘みに参加した大田原市紫塚1丁目、主婦益子志緒里さん(46)は「去年摘んだ葉は自分で干して紅茶にしてみたらおいしかった。今年も楽しみ」と笑顔を見せた。