【大田原】新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが8日に5類に移行することを踏まえ、大田原神社(山の手2丁目)の若手奉賛会「神心(じんしん)会」は7日、鈴緒を奉納し、据え付けた。感染拡大防止のため取り外されていた。会員は鈴を鳴らし「いい音だ」とコロナ前の日常が戻ることを願った。
保管していた古い鈴緒が傷んでおり、神心会が新調し奉納することにした。この日の掛け替え式には会員8人が出席した。奉納の神事が執り行われ、会員は社殿前の二つ鈴に、麻で作った真新しい鈴緒2本を丁寧に取り付けた。
神心会会長の会社員植木一雄(うえきかずお)さん(64)=山の手2丁目=は「世の中がコロナ後に進む中、いつまでもふさぎ込んでいられない。身の回りのことから変わっていかないと」と語った。
大田原神社は大田原の鎮守として創建されたという。新型コロナの5類移行に合わせ、取り払っていた手水舎のひしゃくも元に戻すことにしている。
宇賀神直人(うがじんなおと)宮司(55)は「鈴緒の奉納はありがたい。例大祭のみこしを出すこともままならない状態だった。早く以前のようになれば」と期待した。