喜多川歌麿の作品について解説する山本学芸員

喜多川歌麿の作品について解説する山本学芸員

喜多川歌麿の作品について解説する山本学芸員 喜多川歌麿の作品について解説する山本学芸員

 【栃木】開館記念展「明日につなぐ物語」を開催中の市美術館は6日、関連イベントとして喜多川歌麿(きたがわうたまろ)などの浮世絵作品を所蔵している砂子の里資料館(川崎市)の山本(やまもと)ゆかり学芸員を招いた講演会とギャラリートークを開いた。

 市民ら約30人が参加。講演会は入舟町のキョクトウとちぎ蔵の街楽習館で開いた。山本学芸員は「喜多川歌麿の画業と魅力」と題し、歌麿が1770年、俳句集の挿絵を描いたのが画家としてのデビュー作だったと紹介。また、版元の蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)の下で多くの美人画を世に出し、第一人者として活躍したことを説明した。

 その後、市美術館へ会場を移しギャラリートークを開催。山本学芸員は、展示されている歌麿の美人画「高島おひさ」を前に「上半身を大きく描き、女性の心の機微や表情を表現しようとした」などと解説した。