対岸の山々の四季の移ろいを一望できるロビーラウンジ

渓谷を望める温泉内風呂を備えた和洋客室=日光市

渓谷美を一望できるロビーラウンジ

温泉内風呂(右奥)を備えた改修後の和洋客室

渓谷や四季の移ろいを堪能できる露天風呂

大規模なリニューアルを終了した旅館「七重八重」=日光市

対岸の山々の四季の移ろいを一望できるロビーラウンジ 渓谷を望める温泉内風呂を備えた和洋客室=日光市 渓谷美を一望できるロビーラウンジ 温泉内風呂(右奥)を備えた改修後の和洋客室 渓谷や四季の移ろいを堪能できる露天風呂 大規模なリニューアルを終了した旅館「七重八重」=日光市

 旅館運営の七重八重(ななえやえ)(日光市鬼怒川温泉大原、奥村徳三郎(おくむらとくさぶろう)社長)は、2015年以降進めてきた日光市鬼怒川温泉大原の旅館「静寂とまごころの宿 七重八重」の大規模改修を終えた。部屋のグレードを高めるなどして、インバウンド(訪日客)を含めた幅広い顧客ニーズに対応する。

 同旅館は人手不足対策や従業員の働き方改革の一環で、客単価を上げるための戦略を展開。同年以降、客室全41室のうち営業する客室を35室に減らして稼働率を高めた。新型コロナウイルス禍の21年には29室とした。

 合わせて大規模改修を進めた。客室や食事処を改修したほか、大浴場、露天風呂、貸切風呂を新たに整備。ロビーラウンジは、四季折々の景観を堪能できるよう、渓谷側を全長約15メートルのガラス張りにした。

 さらに今年に入り、和室だった5室を、ツインベッドの洋寝室と琉球畳の和室を備えた和洋室に改修。渓谷を望める温泉内風呂も新設したほか、館内のバリアフリー化や、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、宿泊客の食事に関する情報共有や客室清掃の進捗(しんちょく)状況を見える化した。観光庁の「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」の補助を受けた。

 奥村社長は「お客さまの満足度を高め、リピート客の獲得につなげたい」と話している。