芳賀郡4町の約1千ヘクタールに農業用水を供給している芳賀台地土地改良区(理事長・入野正明(いりのまさあき)市貝町長)の取水用送水管が那須烏山市内で破損し漏水した問題で27日、同町役場で臨時理事会が開かれた。地中に埋設された送水管の破損箇所特定のための掘削作業が進み、28日に箇所の特定と破損状況の確認を行う方針が示された。

 送水管の破損と漏水は4月4日午後6時ごろ住民の通報で見つかり、翌5日以降、被災状況を確認するための重機搬入路確保などの準備作業が進んでいた。21日には搬入路周辺の地権者7人の同意を得て、26日からは重機で送水管を掘り出す作業が進んでいる。

 送水管が露出する28日には、国、県の協力を得て、管の内部にカメラを挿入するなどして詳細な状況を把握する。同改良区はそれを踏まえ、復旧方針の検討に入りたい考えだ。