【那須塩原】新型コロナウイルス禍でイベントが減った塩原地区門前町を盛り上げる「さねとみ桜まつり」が16日、門前交流広場をメイン会場に開かれ、多くの来場者でにぎわった。
門前自治会、門前未来まちづくり協議会など6団体が昨年に続いて開いた。同広場には1884年10月23日に塩原街道(現国道400号)の開通式が行われた際、明治政府太政大臣の三条実美(さんじょうさねとみ)公が来訪したことを記念して植樹された実美桜(さねとみざくら)がある。
今年は開花が早かったため実美桜の見頃は過ぎてしまったが、会場には秋の「塩原温泉まつり」で繰り出す山車の前飾り「天樹龍(てんじゅりゅう)」(高さ約2・5メートル)が飾られ、関係者が「桜Tシャツ」を着て来場者を歓迎。門前お囃子(はやし)会の演奏のほか、下永田7丁目の方言作家嶋均三(しまきんぞう)さん(74)のトークショーなどが行われ会場を盛り上げた。
同自治会地域づくり担当の君島信彦(きみしまのぶひこ)さん(52)は「地元の人の交流などを通して、今後も地域が元気になる仕組みづくりを考えていきたい」と話した。