定数28に対して38人が立候補し大激戦となった小山市議選。各陣営とも票の行方に不透明感を抱きながら選挙戦をスタートさせた。
無所属新人の女性は、公園近くの広場で女性運動員に囲まれ出陣式に臨んだ。来賓に実績を紹介されたが「私は名前も顔も知られていない。皆さんから一人でも多くの方に伝えてほしい」と必死に訴えた。
ベテランの無所属現職は100人を超える支持者や県議らを集め出陣式。「新人が多く出て厳しい戦いになる。市民から信頼を得る議会をつくり、市のために身を粉にして働く」と表情を引き締めた。
一方、宇都宮市議選(定数45)は県内最多の52人が届け出た。自民党現職は第一声で「経験を積み信頼を得た」と実績を強調。出陣式には国会議員や県議、住民ら約150人が参加し、動員力を見せ付けた。
新人2人を擁立した日本維新の会はスーパーをはしごし、無党派層にアピールした。推薦を出した現職と合わせ「維新の存在感を出すことが重要」と関係者。
参政党は新人候補を約200人の党員、サポーターが支える戦術。選対幹部は「空中戦のイメージを持たれているが、どぶ板選挙に徹する」と意気込んだ。