営業を終了した直売所のログハウスを活用したマルシェイベント「TERAO LOG MARKET(テラオ・ログ・マーケット)」が22日、栃木県栃木市星野町の旧星野生産物直売所で開かれる。寺尾地区に関係する6事業者の農産物や加工品、雑貨などが並ぶ。地域コミュニティー形成の場だった建物を再利用し、地区の魅力を発信するとともに、新たな拠点づくりの可能性を探るイベントだ。
寺尾地区を担当する地域おこし協力隊の國府谷純輝(こうやじゅんき)さん(27)が企画した。地区内に住民や観光客が気軽に立ち寄れる場所がなかったことから、旧直売所の活用を模索していたという。
1991年にオープンした旧直売所は生産者や住民が集う場としてにぎわい、地域外からも多くの利用者が訪れた。だが生産者の高齢化により、約8年前に営業を終了していた。
國府谷さんの声かけで、寺尾地区や地区にゆかりがある6事業者の出品が決まった。ログハウス調の建物の雰囲気を生かしつつ、老朽化したウッドデッキは修繕した。
当日は「いちひこ帆布」のバッグや「ぬい農園」の野菜、「sottodeli(ソットデリ)」の弁当などが並ぶ。カフェスペースではコーヒーやハーブティーを提供し、地区の魅力を伝える写真も展示する。
國府谷さんは「朗らかで温かな寺尾地区の雰囲気を感じてほしい。地域で思いを持った人々がつながることができる新たな拠点としてのニーズや実現可能性も探りたい」と話している。
イベントは午前10時~午後5時。(問)寺尾公民館0282・31・0002。