自転車ロードレースの年間シリーズ戦「ジャパンサイクルリーグ(JCL)」が25日、午後0時30分スタートの「真岡芳賀ロードレース」(1周7・2キロ×17周=122・4キロ)で開幕する。26日午後1時からは「宇都宮清原クリテリウム」(1周1・8キロ×25周=45キロ)が行われる。両日とも国内11チームが参加。地元での連戦に燃える宇都宮ブリッツェン、さいたま那須サンブレイブの戦いを展望する。
宇都宮ブリッツェン
JCLがスタートした2021年の王者・宇都宮ブリッツェンは、開幕2連勝を狙う。谷順成(たにじゅんせい)主将は「開幕戦はシーズン前半のヤマ場と考えている。チームとして存在感を示したい」と闘志を燃やす。
選手10人中5人が新加入。初陣となった5日の「富士クリテリウムチャンピオンシップ」では阿部嵩之(あべたかゆき)らが集団をコントロールしながら、抜群のチームプレーを披露した。7位に入った谷は「収穫のあるレースで、良いスタートになった」と手応えを口にする。
開幕2戦では、昨季、JCL個人総合優勝のエース小野寺玲(おのでられい)、成長著しい最年少の本多晴飛(ほんだはるひ)らの力走に期待がかかる。西村大輝(にしむらひろき)新監督は「全選手が優勝を狙える力がある。チーム一丸となって力を尽くしたい」と意気込んだ。
さいたま那須サンブレイブ
那須塩原市を拠点とする那須ブラーゼンと、さいたま市を拠点とするさいたまディレーブがレース活動を統合し、新たに発足した「さいたま那須サンブレイブ」。鈴木真理(すずきしんり)新監督は「自分たちの力がどこまで通用するか確かめたい」と開幕戦への決意を語る。
普段は2拠点に分かれて練習するが、2月下旬から2週間にわたり合同合宿を実施。埼玉側をまとめる藤田涼平(ふじたりょうへい)は「個人の性格や走りを知り、チームワークが高まった」と振り返る。
エースは6年ぶりにチームに復帰した吉岡直哉(よしおかなおや)主将。チームが密に連係し、エースをアシストしたい。第2戦のクリテリウムでは19歳の篠原輝利(しのはらきり)のスプリント力にも期待。吉岡は「チームを認知してもらうためにも、2戦とも表彰台を狙う」と意気込んでいる。