追悼展示されている黒田さんの直筆色紙や写真など

 俳人やエッセイストとして活躍し、13日に逝去された大田原市名誉市民の黒田杏子(くろだももこ)さん=享年84歳=の追悼展示が22日、市役所1階で始まった。29日まで。

 黒田さんは戦時中に黒羽田町へ疎開し、小学校から高校卒業までを栃木県で過ごした。1990年に市内で開かれた「芭蕉(ばしょう)文学国際シンポジウム」にパネリストとして参加、92年からは毎年「黒羽芭蕉の里全国俳句大会」の選者を務めた。

 コーナーでは温かみがある黒田さん直筆色紙や写真、句集のほか、鮎(あゆ)の里公園に建つ句碑「父の川 鮎のぼる川 母の川」をもとにした藍染め作品なども展示。相馬憲一(そうまけんいち)市長は「図書の寄贈も続けられ、本市の芸術文化の発展に多大な貢献をいただいた」と感謝している。

 午前8時半~午後5時15分。無料。(問)市文化振興課0287・23・3129。