【宇都宮】市民のがん検診受診率の向上を目指す市は9日、陽東6丁目のイトーヨーカドー宇都宮店で、子宮がん・乳がん検診を行った。市民対象の集団健診は通常、市保健センターや各地区市民センターで行っているが、商業施設では初めて。女性を対象に、利便性の高いスーパーで買い物ついでに受けてもらおうと、同店と連携し企画した。
受診者は事前予約で定員に達し、当日は20〜80代の計57人が訪れた。同店2階の女性下着売り場の近くに設置された問診会場で問診を受けた後、同店駐車場に止めた検診車で検査を受けた。「毎日買い物をしている所で受診できて良かった」「交通の便が良くて受診しやすい」など、好評の声が寄せられたという。
同店管理統括マネージャー松井守生(まついもりお)さん(50)は「市民の健康増進を図る一翼を担うことができてありがたい。今後も市と連携し、当店を会場とした健診に取り組んでいきたい」と話した。
2021年度の市民の受診率は乳がん検診が17・3%、子宮がん検診が28・1%(勤務先での受診者は除く)。市健康増進課は「新年度以降も回数を増やして実施していきたい」としている。

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