日光二荒山神社の氏子世話人会は19日、4月に実施される同神社の例祭「弥生祭」の「付祭(つけまつり)」を4年ぶりに実施することを決めた。
弥生祭は4月13〜17日の5日間、日光に春の訪れを告げる祭りとして親しまれ、地元住民や観光客などでにぎわう。特に最終日の付祭は、おはやしを奏でながら街中を練り歩いた花家体(やたい)が境内に入る「繰り込み」が見どころの一つとして知られる。
しかし、ここ3年間の弥生祭は新型コロナウイルスの影響により、関係者による神事のみとなるなど規模の縮小を余儀なくされた。
付祭の再開に関してはコロナ禍を踏まえたガイドラインを作り、感染拡大の防止を図る。氏子会の真杉瑞夫(ますぎみつお)会長(76)は「関係者の尽力があり、令和になって初めて弥生祭の奉納行事を実施することができとてもうれしい」と話した。
一方、4月16日に実施される日光市観光協会主催の奉納行事「宵祭(よいまつり)」も、付祭の実施を受け4年ぶりに開催するとした。