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朝から降雪が見られた足利市内。足利学校の学校門や寒紅梅も白く雪化粧し、風情を醸し出した=10日午後1時35分、同市昌平町

 発達した低気圧の影響で、栃木県内は10日朝から全域で雪となった。宇都宮地方気象台は午後5時過ぎに県北に大雪警報を出した。JR日光線が午後6時から鹿沼-日光駅間で運転取りやめとなったほか、スリップ事故も相次ぎ、県内の高校や小中学校も休校措置や下校を早めるなどの対応を取った。

 宇都宮地方気象台は、10日午後5時現在で南部は降雪のピークを過ぎ、北部は11日の明け方まで警戒が必要としている。

 地域気象観測システム(アメダス)によると、10日午後4時までの24時間降雪量は奥日光と土呂部が14センチ、那須高原10センチ、宇都宮で2センチとなっている。10日午後6時〜11日午後6時までに予想される降雪量は、北部山地15センチ、北部平地5センチ、南部平地3センチ。

 県警交通企画課によると10日午前8時〜午後4時までに県内で31件のスリップ事故が発生した。人身事故はなかった。

 JR東日本大宮支社は、日光線の鹿沼-日光駅間について午後6時から終電まで運転を中止した。上りは日光駅午後5時19分発、下りは鹿沼駅午後5時31分発が最終となった。

 県教委によると高校は足利、足利工業、足利南、足利清風、宇都宮商業の全日制5校と、鹿商工、真岡、矢板東など定時制7校が休校措置を取った。栃木工業、佐野東、大田原など24校が終業を早めた。

 小学校31校、中学校21校、義務教育学校1校、県立中1校も下校を早める対応を取った。

 気象台は「11日も午前中は気温が低く、路面凍結の恐れがあり交通障害に注意してほしい」と引き続き注意を呼びかけている。