「光の指す方へ」の場面写真©Itoo office inc.

「光の指す方へ」のポスタービジュアル

「地元で上映できて感慨深い」と語る松崎

「地元で上映できて感慨深い」と語る松崎

「光の指す方へ」の場面写真©Itoo office inc. 「光の指す方へ」のポスタービジュアル 「地元で上映できて感慨深い」と語る松崎 「地元で上映できて感慨深い」と語る松崎

 映画「光の指す方へ」が2月3日から、宇都宮市江野町の宇都宮ヒカリ座で公開される。益子町出身の俳優松崎映子(まつざきえいこ)(39)が、主人公の姉まどかを演じている。松崎は「どの世代にも響くものがある物語。地元で公開されるのは感慨深く、これまで応援してくれた方々へ恩返しができる」としみじみと語る。

 映画は、大学受験を失敗し初めて挫折を味わった晴斗(はると)(犬飼直紀(いぬかいなおき))が主人公。年の離れた姉まどかがオープンさせた映画館で出会った人たちとの交流から、徐々に前を向き始めるというストーリーだ。

 撮影は東京都青梅市にある都内唯一の木造建築の映画館「シネマネコ」などで行われた。松崎は「見上げると梁(はり)が見えるような昔ながらの建物で、温かい雰囲気だった」と振り返る。

 まどかを演じるに当たり、年の離れたきょうだいと久しぶりに会ったときの距離感を大切にしたという。一児の母でもある松崎。「お母さんのような接し方にならないように気を付けた」と明かす。

 物語が進むにつれ深まっていくきょうだいの絆や、かつての恋人で映写技師の圭吾(けいご)(伊藤悌智(いとうだいち))とのやりとりも見どころだ。

 松崎は幼い頃、大みそかに家族で映画を見に行くのが恒例で、その映画館が宇都宮ヒカリ座だったという。2月4日には舞台あいさつを予定しており、「なじみの映画館で上映できて、夢がかなったような気持ちです」と笑顔を見せる。上映は同16日まで。