牛の飼料などに用い、稲わらを乾燥させ円筒状にした「ロールベール」の回収作業が栃木県高根沢町内で終盤を迎えている。
北部の大谷地区では、広域農道「八溝グリーンライン」沿いの田んぼにロールベールが点在。遠くに望む雪化粧した日光連山や高原山と相まって、この時季の風物詩となっている。
同所で作業するさくら市氏家新田、小菅畜産代表小菅和彦(こすげかずひこ)さん(60)によると、米の収穫後に乾燥させた稲わらを専用機械で円筒状に丸め、さらに自然乾燥させて仕上げる。「大きい物で直径1・7メートル、重さ400キロになる」と言う。
畜産農家が米作農家から収穫後の稲わらを譲り受け、代わりに堆肥を提供することで成立している。作業は2月ごろまで続く。