栃木県庁

 栃木県は12日、佐野市の水田で回収されたハクチョウ1羽の死骸から検出された鳥インフルエンザウイルスは、毒性の強い高病原性だったと発表した。県内での発生は昨年12月に大田原市で死骸が見つかったオオハクチョウ1羽に続き、今季2例目。

 ハクチョウは3日に回収された。国立環境研究所による遺伝子検査の結果、10日にウイルスが確認されたため、詳しい病原性を調べていた。

 県は発見場所から半径10キロ圏内で野鳥の監視強化を継続する。また、県内の家禽(かきん)飼養農場に対し、改めて消毒の徹底などを求める文書を通知した。

 鳥インフルエンザウイルスに関し、県は「通常では人に感染しないと考えられている。鳥の排せつ物などに触れても手洗い、うがいをすれば過度に心配する必要はない」として、冷静な対応を呼びかけている。