那須塩原市長選は4月16日告示、上三川、芳賀の両町長選は同月18日告示、いずれの選挙も同月23日に投開票される。


現職の渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)氏(40)が再選を目指し、立候補を表明。現時点で、他に立候補の動きは見られない。
昨年9月の定例市議会会派代表質問で、渡辺氏は「コロナ後の那須塩原市をつくっていきたい」と再選出馬の意向を表明。独自の後援会組織は持たないが、交流サイト(SNS)を駆使した情報発信力や積極的な新型コロナウイルス対策事業など1期4年の実績を市議の多くが評価している。
2期目の取り組みとして、ポストコロナ社会を見据えたデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や分散型社会の受け皿づくりを掲げており、現在はマニフェスト(選挙公約)を準備している。
故渡辺美智雄(わたなべみちお)元副総理の孫である渡辺氏は、参院議員を経て君島寛(きみじまひろし)前市長の急逝に伴う2019年の市長選に立候補。無所属新人同士の一騎打ちを約5700票差で制し、初当選した。

元町総務企画部長の大関一雄(おおぜきかずお)氏(61)が昨年12月、無所属で立候補することを表明した以外、出馬への動きは見られず、無投票の公算が大きくなっている。
大関氏は複数の町民から出馬を要請されていたといい、「対話から新しい風を芳賀町に」をキャッチフレーズに「町民の声を町政に反映させたい」と強調する。
現職の見目匡(けんもくただし)氏(71)は昨年11月末、記者会見を開き、3選不出馬を表明した。大関氏が町長選へ出馬する意向を固めたことから、勇退を決断した。
見目氏は、大関氏を次期副町長に据えた上で自身の後継者にしようとしていた。記者会見で「大関さんに委ねた方が無駄な争いがなくなっていいと判断した」と説明した。
町長選では直近3代の現職はいずれも3選を果たせず、「現職対反現職」の構図が繰り返されてきた。

現職の星野光利(ほしのみつとし)氏(60)が昨年12月、無所属で4期目への出馬表明をした。現時点で他には表立った立候補の動きもなく、無投票の公算が濃厚となっている。
星野氏は3期目に町の観光資源の核となる「ORIGAMIの町づくり」事業を提唱。3期目は上三川インター南産業団地約8・8ヘクタールを造成し、上蒲生に中央公民館と子育て支援センター、町教委事務局を集約した「(仮称)町生涯学習・子育て支援複合施設」の計画を発表した。