11月の県内有効求人倍率を発表する藤浪局長=27日午前、県庁

 栃木労働局は27日、11月の県内有効求人倍率(季節調整値)が前月から0.01ポイント低下し、1.22倍となったと発表した。下降は6カ月ぶり。有効求職者数が1.5%減となったが、有効求人数が2.7%落ち込んだため倍率が低下した。全国平均は前月と同じ1.35倍で、都道府県別の本県の順位は一つ下がって37位だった。

 季節的要因を除いた原数値では、雇用の先行指標となる県内の新規求人数が前年同月比2.5%増の1万3772人となり、1年9カ月連続で増加している。ただ、増加率は鈍化しており、藤浪竜哉(ふじなみたつや)局長は「今後の動向を慎重に見る必要がある」と述べた。