2月の火災事故で可燃ごみの受け入れを停止していた宇都宮市のごみ焼却施設「クリーンパーク茂原」が24日、約11カ月ぶりに稼働した。午前8時半に搬入受け付けが始まると、可燃ごみを車に積み込んだ市民らが次々と訪れた。
市は火災を受け、損傷調査や復旧工事を行い、当初は10月下旬に稼働再開させる方針を示していた。しかし設備の一部で強度不足の懸念が出たため追加の補強工事をしていた。
この日、同施設には可燃ごみを持ち込む市民が絶えず訪れた。市は対応に当たる職員を増やし、布団やビニール袋に詰められた可燃ごみを受け入れた。同市東谷町、公務員山内浩二(やまうちこうじ)さん(54)は「ごみを捨てられず再開を待っていた。布団をようやく処分できた」と話した。
市によると、稼働停止中に市内の仮置き場へ集積していた未処理の可燃ごみは、30日までに全て処理できる。佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「市民や事業者には大変ご迷惑をおかけしました。一方で稼働停止以降、約1割のごみ減量ができた。今後もさらに減量できるよう訴えたい」と話している。