栃木県宇都宮市東浦町周辺で今月、猫5匹が相次いで死んでいたことが15日、同市保健所や県警への取材で分かった。目立った外傷はなく、保健所は3匹の検体を検査機関に送り死因を調べている。11月には4匹が死んだとの情報が保健所に寄せられていた。県警は事件性の有無を確認している。
保健所などによると、12月上旬、同所周辺の住宅街で複数の住民が猫3匹の死骸を見つけた。同月中旬にも2匹の死骸を発見。住民女性らが餌付けしていた野良猫とみられる。保健所は「短期間に狭いエリアで複数の猫が死ぬ事案は聞いたことがない」としている。
連絡を受け、死骸を確認した日本動物福祉協会の川崎亜希子(かわさきあきこ)栃木支部長は「外傷がなく、同じ生活圏の別の猫に異常はない。事故や感染症は考えにくく、中毒死の可能性がある」と指摘している。