本年度の活動をオンラインで報告する大田原高山岳部の生徒=8日午後、大田原市紫塚3丁目

 県高校体育連盟登山専門部は8日、高校山岳部の2022年度の活動報告会をオンラインで開いた。加盟校6校のうち5校の生徒、顧問が参加した。各校が山行歴や事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット」事例などを報告し合い、安全登山の知見を深めた。

 登山専門部は昨年から、計画した年度内の山行をほぼ終えるこの時期に報告会を開催。新型コロナウイルス禍でも山岳部同士で交流し、山行でのトラブルや安全対策を共有して、生徒の意識向上を図るのが狙い。

 報告会では、各校が本年度に登った山を紹介。登山道中の浮き石などの危険と感じた点や、途中で撤退した山行については天候や体調不良などの判断理由も説明した。

 大田原高山岳部は、部員計11人が参加。発表時は用意したスライド資料を交代で読み上げた。部長の2年高梨仁孝(たかなしひろたか)さん(17)は「他校も安全第一が基本と分かった。登山中の危険など生徒目線の知識も得られ、有意義だった」と話した。