日光市役所

 【日光】市が民間に施設の管理運営を任せている指定管理者について、市財務部は6日までに2021年度の事業評価をまとめた。新型コロナウイルスの影響が観光関連施設の経営を直撃し、15施設が赤字となった。

 市の指定管理施設は、都市公園など複数にわたる施設を「1施設」としてまとめると、21年度は44施設に上る。このうち、赤字だったのは、かたくりの湯、今市宿市縁ひろば、中心市街地集客拠点施設、やしおの湯・日光温泉など15施設。主な原因として、同部は「新型コロナウイルス感染症の影響による利用者収入の減少」を挙げている。

 事業評価では、湯の郷湯西川観光センター、湯西川水の郷の2施設が、改善を必要とする「C評価」。残る42施設は「B評価(良好)」だった。「A評価(優良)」はなかった。

 C評価の2施設は、国の雇用調整助成金、一時支援金、市独自の支援金を活用しても収支状況が改善されなかったため、市は本年度の9月補正予算で財政支援を行っている。