第104回全国高校野球選手権栃木大会最終日は24日、県営球場で決勝を行い、ノーシードの国学院栃木が8-4で宇都宮南を下し、1985年の第67回大会以来37年ぶり2度目の夏の甲子園出場を決めた。
決勝で両者が対戦するのは2005年以来2度目。両軍合わせて27安打が乱れ飛ぶ乱打戦となり、そつなく加点した国学院栃木に勝利の女神がほほ笑んだ。
4-4の同点で迎えた六回、国学院栃木は武田歩大(たけだあゆた)の右前打と盛永智也(もりながともや)の右越え二塁打で1点を勝ち越し。八回には武田の内野安打を足場に2犠打を絡め、原野泰成(はらのたいせい)の適時二塁打と槙本嵩大(まきもとたかひろ)の中前適時打で2点を奪い突き放した。
17年ぶり6度目の優勝を目指した宇都宮南は、初回に杉山瑛翔(すぎやまえいと)の二塁打で1点を先制。1-2と逆転された三回には横塚匡司(よこつかきょうじ)の三塁打と辻瞬吏(つじしゅんり)の中犠飛で同点とし、四回に勝ち越すなど食い下がった。しかし、12残塁と拙攻が最後まで響いた。
全国選手権は8月6日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕。組み合わせ抽選会は同3日に行われる。
国学院栃木・柄目直人(つかのめなおと)監督の話
1回戦から力のある相手と戦ってきて成長する事ができた。宇都宮南の打撃は強かったが、しっかり守ってビッグイニングを作らせなかったのが勝因。甲子園に行っても成長を続け、少しでも多くを学んできたい。