東日本大震災から3月11日で10年を迎える。10年前のあのとき、私たちはどんな体験をし、何を感じたのか―。当時の下野新聞を読み返した。

 支援の輪は瞬く間に広がった。

 NPO法人「とちぎボランティアネットワーク」(とちぎVネット)は震災翌日の2011年3月12日、被災地での支援活動のための募金を開始した。17日には宮城、福島両県に入り、活動が本格化した。

倒壊した家屋を前に現地対策本部の担当者から災害状況などを確認するとちぎVネットのメンバー=2011年3月30日午後、宮城県石巻市雄勝町

 市町の社会福祉協議会や民間団体が出したバスに乗るなどして、続々とボランティアが被災地に入った。下野新聞社の2012年のまとめでは、震災後の1年間で、東北3県で活動した県内ボランティアの人数は1万人超に上った。

県内各地で募金を呼び掛けた各スポーツチームのサポーター=2011年3月26日午前、宇都宮市宮園町

 義援金の募金活動も活発化した。3月26日には県内プロスポーツチームが連携し、選手らが募金箱を持って支援を呼び掛けた。

 寄付をした小学生はこう話した。「被災者が早く今まで通りの生活ができますように」。誰もが同じ願いを抱き、自分にできることは何かを考えていた。

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