栃木タイムズの30周年記念誌を手にする鈴木代表

 【宇都宮】昨年創刊30周年を迎えた外国人向けの生活情報誌「栃木タイムズ」を手掛ける「NPO栃木タイムズ」はこのほど、創刊30周年記念誌「本音で語ろう特集号」を発行した。30年の間に寄せられた記事で印象深いものを、代表で翻訳家の鈴木美恵子(すずきみえこ)さん(72)が選んだ。平成の初めから時代を反映し続けた記事の数々に、鈴木さんは「何年たっても現代に通じるものがあり、今読み返しても勉強になる」と話している。

 栃木タイムズは「ザ東北線」として1988年、外国人のための情報提供・意見交換の場としてボランティアで創刊された。94年に現在の名称に変更となり、原則として年に10回発行。2019年6、7月号で302号となった。

 記事は自由投稿。講演会や外国人のための法律講座など、同法人が開催するイベントの参加者からも投稿があり、鈴木さんは「読者全てがスタッフです」と語る。記事は学校で英語教育に活用されることもある。

 記念誌は「教育」「海外での子育て」「外国人のための医療」などのテーマごとに、約1年をかけてまとめた。失語症の兄がアメリカの大学を卒業した経験から、学力を重視する日本の教育システムの課題を指摘した1996年の記事もある。

 以前の記事から、今なお新たな視点を見いだすという鈴木さん。30周年を振り返り「いろいろな人と出会い、面白かった。これからも今までと同じように続けていく」と話している。記念誌は図書館などで閲覧することができる。