【電子号外】 烏山の山あげ、鹿沼の屋台など無形文化遺産に ユネスコ決定

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は30日(日本時間12月1日未明)、エチオピアのアディスアベバで開いた会合で、「烏山の山あげ行事」(那須烏山市)、「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」(鹿沼市)など18府県33件の祭りで構成する「山・鉾(ほこ)・屋台行事」を無形文化遺産に登録することを決めた。最終日の2日、遺産のリストに記載する。能楽や歌舞伎、和食、和紙などに続く登録で、日本の無形文化遺産は計21件になる。

 登録を受けて那須烏山市は金井2丁目の山あげ会館で、鹿沼市は銀座1丁目の屋台のまち中央公園展示館で、ともに1日午後3時半から記念式典を行う。

 33件はいずれも国の重要無形民俗文化財に指定され、住民らの保護団体が組織されている。過疎や少子化などで祭りの担い手不足が進む地域も多い中、登録は大きな励みになりそうだ。政府は地域活性化や外国人を含む観光客の誘致につながると期待している。

 決定を受け、在エチオピア日本大使館の横田賢司(よこた・けんじ)公使参事官が会場で「山・鉾・屋台行事は地域住民によって担われ、地域をつなぐものだ。政府として引き続き保全を支援していく」と述べた。

 山や鉾、屋台は神のより代と見なされる造形物で、山車と呼ぶ地域もある。木工や金工、漆塗り、染織などの技術を駆使して華やかに飾ったものが多く、祭りの際は住民らが引いたり担いだりして練り歩く。登録対象の行事の中では「京都祇園祭の山鉾行事」(京都)が最も古く、平安時代に起源があるとされる。