プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が20日、東京都内のホテルで開かれ、今夏の甲子園で優勝した作新学院高の今井達也(いまいたつや)投手(18)が西武から1位指名を受けた。本県出身選手の1位指名は2010年の沢村拓一(さわむらひろかず)投手(佐野日大高−中大−巨人)以来6年ぶり。
ドラフト会議は午後5時に始まり、今井は同校内でテレビ中継を見ながら指名の瞬間を見守った。
今井は鹿沼市出身で180センチ、70キロの右投手。今夏の甲子園では全5試合で先発し4完投。最速152キロの直球に切れ味鋭いスライダーを織り交ぜ、計41イニングで奪三振44、防御率1・10の好成績を残した。台湾で開催されたU−18アジア選手権では決勝を含めて2試合で計9回3分の1を無失点に抑え、2大会ぶりの優勝に貢献した。
県内高校選手のドラフト指名(育成は除く)は07年に横浜(現DeNA)に4位で指名された文星付高の佐藤祥万(さとうしょうま)投手以来9年ぶり。1位指名は1973年に阪急(現オリックス)の指名(入団は拒否)を受けた作新学院高の江川卓(えがわすぐる)投手以来43年ぶりの快挙。
また、白鴎大の大山悠輔(おおやまゆうすけ)内野手(21)=茨城県下妻市出身、つくば秀英高出=も阪神から1位指名を受けた。
2位以下で指名された栃木県関係選手と球団は、次の通り。
星知弥投手(宇工高−明大)ヤクルト2位
中塚駿太投手(白鴎大)西武2位
石井一成内野手(作新高−早大)日本ハム2位