聴覚障害者による国際スポーツ大会、第25回夏季デフリンピック東京大会は15日、東京都渋谷区の東京体育館で開会式が行われ、開幕した。1924年の第1回パリ大会から101年で、日本での開催は初。ろう者や手話に対する人々の理解が深まり「共生社会」実現への新たな一歩となることが期待される。
この日は競技も実施。伊東美和(いとうみわ)(上三川町出身、茨城県聴覚障害者協会)と増田香音(ますだかのん)(足利市、県聴覚障害者協会)が代表入りするサッカー女子が、福島県のJヴィレッジで予選リーグ初戦を迎え、米国に0-5で敗れて黒星発進となった。
前半12分、仲間に指示を出す足利出身のDF増田=福島県広野町のJヴィレッジスタジアム、森田大地撮影
試合後、手話を交えてスタンドにあいさつする主将・伊東(手前)=福島県広野町のJヴィレッジスタジアム、森田大地撮影
同居する熱狂と静寂 本紙記者ルポ
迫力ある阿波おどりの生演奏に合わせ、選手の入場が始まった。通常のスポーツ大会に比べて歓声は控えめ。その代わり、世界各国の手話の「拍手」が東京体育館内に広がっていく。熱狂と静寂が自然に同居していた。午後4時35分、ろう者スポーツの祭典、デフリンピックの幕が上がった。
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