宇都宮市中心部、馬場通り2丁目の「バンバ地区」市街地再開発事業で、現在、ディスカウント店「MEGAドン・キホーテ宇都宮店」などが入るビルを取り壊して、新たにビジネスホテルや低層階に商業店舗が入る複合施設とマンションの整備が計画されていることが31日までに、関係者への取材で分かった。順調にいけば2032年に完成する見込みだという。建物の規模や事業費などは決まっていない。
同地区が面する大通りは、市がJR宇都宮駅東口から西側延伸を計画する次世代型路面電車(LRT)の整備が予定されている。延伸事業に伴い、駅西側の中心市街地で再開発の動きが加速する。近隣の宇都宮パルコ跡をゼビオホールディングスが取得しており、同地区の再開発事業の進展により市中心部の活性化が期待される。
同地区の再開発事業は30年以上前から検討されてきた。広さ約1・3ヘクタールで、ドン・キホーテや宇都宮餃子(ぎょーざ)会直営の「来らっせ」などが入る8階建てのビルは、02年まで西武百貨店宇都宮店だった。
建物の老朽化が進む中、再開発を目指し、11年4月には地権者による「バンバ地区市街地再開発準備組合」が設立された。同年には30階程度のマンションなどの構想も浮上したが、その後の経済情勢もあり表立った動きは見られなかった。
関係者によると、マンションは地区内の西側に整備する予定。物価高が続く中、「建物の規模や事業費などは検討段階」という。同地区の事業費は国と市が補助する見込み。今月中に関係者向けの説明会が開かれる予定。
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