芸術品が所狭しと並ぶ会場

芸術品が所狭しと並ぶ会場

芸術品が所狭しと並ぶ会場 芸術品が所狭しと並ぶ会場

 栃木県益子町城内坂のやまに大塚2階ギャラリー緑陶里(みどり)で23日、恒例のアートオークションが始まった。人間国宝の陶芸家濱田庄司(はまだしょうじ)ら地元の巨匠や世界的芸術家草間(くさま)彌生(やよい)さんらの作品など約700点が出品されている。26日まで。

 オークションは足利市通2丁目の石井画廊の協力で2003年に始まり、春と秋の2回行われている。優れた芸術品を手頃な価格帯で提供することなどが狙い。気軽に入札に参加できるため毎回人気があり、北関東有数の規模だという。

 陶器やガラスの工芸品、絵画、版画、書などが所狭しと並び、まるで美術館のよう。最低入札価格が850万円の草間さんのスクリーンプリント、680万円の棟方志功(むなかたしこう)の板画があれば、千円の湯飲みもある。

 初日は続々と客が訪れ、じっくりと品定め。金額を申込書に記入して入札する仕組みで、26日午後1時から開札する。入札がなかった作品は「後売り」として同2時半ごろから同4時まで販売する。

 同画廊の石井仁(いしいひとし)さん(71)は「加守田章二(かもだしょうじ)の初期の作品や横山大観(よこやまたいかん)の掛け軸もある。このオークションを楽しみにしている人が多い。自分の目で見て、好きな作品を探してほしい」と呼びかけている。