那須塩原市と環境分野に重点を置いた包括連携協定を結ぶコンビニ大手セブン-イレブン・ジャパン(東京都千代田区)は28日から、市産の牛乳を使ったパンとスイーツの新商品3点を県内のセブン-イレブン476店舗で順次発売する。
同社は地産地消の取り組みとして、渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長から生乳産出額全国2位を誇る市の牛乳を原材料とした商品の要望を受け、今春から酪農家や市職員らも交えて商品開発を進めた。
新商品は、牛乳を使った生地がふんわりとした食感の「牛乳パン」(税抜き248円)、牛乳に練乳を加えた「ホイップミルクプリン」(同250円)、牛乳を配合したスポンジとクリームが濃厚な味わいの「チョコ生サンド」(同210円)。県酪農業協同組合(前田宏(まえだひろし)組合長)の組合員が出荷した、市産生乳100%で那須塩原ブランド認定品の「那須塩原牛乳」を使っている。
市役所で開かれた商品発表会で、同社群馬・栃木ゾーンの高家修平(たかやしゅうへい)ゾーンマネジャーは「たくさんのご尽力を頂き、短期間で商品化できた」と説明。試食した渡辺市長は「牛乳の風味があり、おいしい。官民連携で牛乳の付加価値を高める取り組みができ、大きな一歩を踏み出せた」と話した。