日光市山内の世界遺産・日光東照宮で16日、秋季大祭が始まった。表参道では関連行事の「流鏑馬(やぶさめ)神事」が執り行われ、詰めかけた観衆が人馬一体の妙技に歓声を上げた。

木々も色づき始めた表参道で行われた「流鏑馬神事」=16日午後1時40分、日光市山内
あいにくの雨のため、流鏑馬に先立つ「弓矢渡し式」と「馬場入り」は取りやめに。騎乗する射手は雨儀用の装束で臨んだ。
表参道には距離約220メートル、幅1・8メートルの特設馬場が設けられ、計10騎が次々と駆け抜けた。矢が的を射抜くと、沿道の人垣からは歓声やどよめき、拍手が上がっていた。
初めて訪れたという宇都宮市の獣医師山村栄子(やまむらえいこ)さん(56)は「素晴らしい技術に感心しました。馬も温厚そうでかわいかったですね」と満足そうだった。
最終日の17日は午前11時ごろから、ハイライトの「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が行われる。