2019年の台風19号で甚大な浸水被害があった那須烏山市下境、宮原地区の防災集団移転促進事業について同市は15日、国が事業に同意したと発表した。同事業では15年の関東・東北豪雨、19年の台風19号で相次いで被害があった小山市押切地区についても同市が同日、国の同意を発表した。同意はいずれも14日付。県内での同事業実施は初めて。国の同意を得たことで両市は今後、事業に本格着手する。移転開始は早ければ下境地区が28年度、宮原地区は29年度、押切地区は26年度を見込む。

 同事業は被災リスクが低い土地に自治体が住宅団地を整備し、住民が移転する。