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 日本一のイチゴ産地として知られる栃木県真岡市で9日、主力品種「とちあいか」の2026年産(25年秋~26年春)の出荷が県内のトップを切って始まった。10日朝に東京・大田市場で競りにかけられる。

県内で初出荷される「とちあいか」=9日午後2時半、真岡市石島のJA全農とちぎ青果物広域集出荷センター、近藤文則撮影
県内で初出荷される「とちあいか」=9日午後2時半、真岡市石島のJA全農とちぎ青果物広域集出荷センター、近藤文則撮影

 同市物井、農家一木茂(いちきしげる)さん(52)が396パック(約102キロ)のとちあいかを同市石島のJA全農とちぎ青果物広域集出荷センターに搬入。甘い香りが漂う中、JAはが野の職員らが大きさや形を確かめた。

 市内では9月上旬に突風被害が発生し、イチゴ農家のビニールハウスが損壊するなどした。一木さんも被害を受けたものの「特に影響はなく、夏の猛暑にもかなり気を使って例年並みに大きく育った」と今季の出来に胸を張っていた。

 出荷は11月上旬に本格化し、来年5月末まで続く見込み。同JAの渡辺栄(わたなべさかえ)組合長は「昨年より多い量の搬入で幸先良いスタート。高い品質のイチゴを出荷し、26年産の管内の目標販売額である130億円を達成したい」と力を込めた。

◇ほかにも下野新聞フォトサービスに写真