人工芝の設置などが進むJR那須塩原駅西口駅前広場

人工芝の設置などが進むJR那須塩原駅西口駅前広場

【提供写真】JR那須塩原駅西口駅前広場の滞在空間のイメージ

人工芝の設置などが進むJR那須塩原駅西口駅前広場 人工芝の設置などが進むJR那須塩原駅西口駅前広場 【提供写真】JR那須塩原駅西口駅前広場の滞在空間のイメージ

 栃木県那須塩原市は6日~11月30日にJR那須塩原駅西口駅前広場で、公共空間の活用可能性について調査するプレイスメイキング社会実験を初めて行う。新庁舎建設を見据えた同駅前の整備計画に生かす目的。ベンチテーブルを置いたり、けん玉やカードゲームなどを楽しめるブースを設置したりして滞在空間を作り、利用状況を調査する。

 実験は「駅前に新幹線の時間を待つ場所がない」「子どもの遊び場がない」などの同駅利用者の声を受けて実施。市内移住者や民間事業者でつくる「那須塩原駅周辺まちづくり協議体」が同駅の周辺整備の将来像をまとめ、7月に市に提出した報告書の内容などを参考に実験的に滞在空間を作る。

 遊び場などのほか、那須野ケ原開拓の歴史や街の将来イメージなど市の歴史を紹介するコーナーや、休憩利用ができる人工芝を設置。キッチンカーやマルシェテントの出店も計画しているという。

 調査は市が業務委託した建築設計事業などを行う「オンデザインパートナーズ」(横浜市中区)が実施。来訪者数や滞在時間などを目視で調査するほか、利用目的や空間への満足度などを把握するため、出店者と利用者を対象にアンケートも行う。

 関連イベントとして、広場をマスキングテープで彩る参加型ワークショップを11月14~16日、実験結果を踏まえ駅前広場の将来の可能性について語るトークイベントを同15日に同駅前広場で予定している。

 市那須塩原駅周辺整備室は「市のまちづくり施策に関心を持っていただく機会にするとともに、駅前を良くしたいという地域住民の思いにつながる企画になれば」としている。