シカの死骸のあった草久の山林。ふもとには民家が点在する

 【鹿沼】クマが人の生活圏に出没するケースが全国的に増える中、わなにかけたシカの死骸を放置するとクマをおびき寄せるおそれがあるとして、市は22日までに市内の有害鳥獣捕獲従事者に毎日わなを見回るよう通知した。草久(くさぎゅう)で8月にわなにかかって数日放置されたシカの死骸が、クマに捕食されたとみられる状態で発見されたことを受けての対応。数十メートル先には民家があり「肉の味を覚えたクマがまた現れるかもしれない」と、地域住民から不安の声が上がっていた。