77歳時の田崎草雲の肖像写真(草雲美術館提供)

 今年で生誕210年を迎えた旧足利藩士の南画家・田崎草雲(たざきそううん)。数々の作品が国内外から高く評価され、晩年には芸術家にとって最も名誉ある帝室技芸員に選ばれた。一方、「暴れ梅渓(ばいけい)(江戸時代の雅号)」との異名があったという。なぜそのように呼ばれたのか、草雲の人となりを探ってみた。