県道宇都宮茂木線を東進すると、市貝町のバイパス沿いに出てくる。規模の大きな道の駅も多い中、ここはトイレ棟を除いて平屋が4棟。コンパクトで動線もよく「買い物がしやすい」との声もよく耳にする。

絶滅危惧種の小型のタカ、サシバの営巣地として有名な同町。名称にその猛きん類の名前が入る道の駅は昨年、オープン10周年を迎えた。集客も売り上げも右肩上がりで、現在は年間で40万人ほどが訪れる。
「近年は茨城県から訪れる人も増え、年間で約3万人の来場があります」と小堀一浩(こぼりかずひろ)代表取締役(64)。県外にも知名度は浸透しつつあり、平日も時間帯によっては駐車場が混み合うことがある。
軒を連ねる店舗は飲食店が中心。しかし“顔”となるのは直営の農産物直売所だ。「サシバが舞う里山のめぐみを食卓に」をコンセプトに地元で採れた野菜や果物、総菜、加工品などが並ぶ。

8月下旬からは減農薬、減化学肥料で作られた新米が出始めた。果物はブドウ、ナシがシーズンを迎えていて、冬にかけてはクリ、イチゴなどが出荷されてくる。小堀代表取締役は「農産物は特に旬を意識している」との方向性を口にする。
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