宇都宮地方気象台は5日午後4時35分、「台風第15号に関する栃木県気象情報」を発表した。台風は栃木県から次第に遠ざかり、警報級の大雨、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうの可能性は低くなったが、これまでに降った雨により、地盤が緩んでいる所や河川が増水している所がある。5日夜のはじめごろにかけて、土砂災害や河川の増水に注意が必要という。

 気象台によると、台風15号は5日午後3時には伊豆大島の北西約30キロにあり、1時間におよそ65キロの速さで東北東へ進んでいる。中心の気圧は994ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。台風は今後、関東地方の沿岸を東へ進み、栃木県から次第に遠ざかるという。

 降り始めの4日午後7時から5日午後4時までの降水量(アメダスによる速報値)は小山が84.5ミリ、真岡と栃木が70.5ミリ。